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カレル チャペック著 山椒魚戦争

昔々に読んだ SFの古典的傑作 カレル チャペック著 山椒魚戦争を急に読みたくなり図書館で借りてきました。

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読み返してみて作品の内容をすっかり忘れていたことを再確認。 (^^ゞ

第二次世界大戦前の不気味な状況を色濃く反映した作品で、 「山椒魚戦争」――正確には「山椒魚との戦争」――もまた、刻々に迫りくる戦争の危機に対する一種の警告です。

ストーリーをかいつまんで説明すると ヴァン・トッホという船長が、インドネシア方面の海中で、ふとしたことから、山椒魚に似た奇妙な動物を発見します。 彼は、この動物が人になつくうえに利口なことを知って、これを真珠採取に利用することを思いつき、山椒魚は、まず単純な海中作業に利用されることになります。

が やがて、人間はさまざまな技術を教え、言葉もさずけ、彼らを高度な仕事につけはじめ、技術のほかにいろいろな人間の知識を身につけてさせていきます。そして ついに山椒魚は、生活圏を要求して人類に最後通牒をつきつけてきて 人間 対 山椒魚の世界戦争に入っていきます。 しかしこの期に及んでも世界は一つになれず 利益の為 山椒魚側に寝返る人間も出てきて・・・

そして意味深な作者の独り言で終わります。「それから先は、わたしにもわからないよ……」(完)


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