VPI SuperScoutmaster 回転数調整
HDTracks Music で購入した Bill Evans Trio の Waltz For Debby 192kHz 24bit の File と SME V-12 + ortofon MC Winfield で 45rpm レコードから 192kHz 24bit でサンプリングをした File と聴き比べてみて VPI SuperScoutmaster の回転数に問題があることに気付きました。
ストロボでは検知できないところまで追い込みたいので Cardas Ferquency Sweep and Burn-In Record と周波数カウンターを利用して回転数の調整を行います。
再生環境/録音環境です。
Turntable: VPI Scoutmaster with Signature tonearm
Cartridge: ortofon Cadenza Black
Phono Stage: Whest PS.30 R
ADC: RME Fireface 800
RME Fireface 800 の Headphone 出力を Mastech MS8209 Multimeter に接続し周波数カウンターモードにします。
Cardas Ferquency Sweep and Burn-In Record に録音されている 10KHz のサイン波を再生します。
Mastech MS8209 Multimeter の周波数カウンターを見ながら、再生周波数が 10KHz になるように VPI SDS(シンクロナス・ドライブ・システム) の周波数を調整します。VPI のターンテーブル用モーターには AC シンクロナスモータが使用されています。
33.3 回転ですので、本来は 60Hz になるべきところですが、58.85Hz あたりで 再生周波数が 10KHz になりました。 電圧が 72V になっていますが、ターンテーブル始動時には 112V まで上昇し、回転が落ち着いたら 72V まで下がります。良くできたシステムです。
45回転用の調整用 Record は持っていないので、45回転用は 45rpm / 33.3rpm x 58.85Hz = 79.4475Hz => 79.45Hz に VPI SDS を調整します。
併せて VPI Scoutmaster の調整も行います。調整の結果、 VPI SDS の出力周波数は以下のとおりとなりました。
回転数 | VPI SuperScoutmaster | VPI Scoutmaster |
33.3 rpm | 58.85Hz | 60.45Hz |
45 rpm | 79.45Hz | 81.61Hz |
誤差 | 1.92% | 0.75% |
VPI SuperScoutmaster の誤差が大きいのは 専用ドライブベルトを使わず、 0.5mm 太い自作ベルトを使用したためと思われます。
Cardas Ferquency Sweep and Burn-In Record には 10KHz のサイン波以外にも 1KHz、400Hz のサイン波が録音されていますが、いずれも正確に再生できるようになりました。
2011-05-10 192kHz 24bit サンプリングファイル 解答発表!
HDTracks Music Bill Evans Trio Waltz For Debby 192kHz 24bit File と 45 rpm LP サンプリングした File ですが、 a. が LP からサンプリングしたファイルです。多くの方にご試聴いただきましてありがとうございました。
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