サイモン シン著「フェルマーの最終定理」、同著「暗号解読」、同著「ビッグバン宇宙論」に続き 掲題 同著「代替医療解剖」を読んでみました。サイモン シンの著書はなかなか面白いのですがこれはどうかな。
代替医療という意味をよく知らないまま サイモン シン著 ということだけで選択したのですが、なかなか難解な本でした。そもそも 代替医療 ってなんだ？
誤解を恐れず ざっくり言うと 鍼灸 とか カイロプラクティス とか ハーブ とかのような治療方法の有効性について考えるという本です。これらは盲検等による科学的検証が得られない単なるプラシボなのかどうか。私は自然科学分野と違って医学に関する知識は皆無ですのでよく分からないというのが感想です。(笑)
ただ、古代からの治療法が科学的検証を通じて今の医学というものに発展してきた事やクリミヤ戦争時に名を馳せたナイチンゲールは統計学（数学）に非常に精通した人であり、統計学的実証法で病院等の看護環境や医学の改善を訴えていたとか脇道の物語が面白かったです。
カイロプラクティスに関しては、著者の サイモン シン が 2008年 英国カイロプラクティス協会から名誉棄損で訴えられ 2年と 3000万円の訴訟費用をかけて最終的に勝訴したこと（一審は敗訴）なども興味深かったですね。カイロプラクティスでは施術後それが原因で死亡した例が科学的に検証されていたことも初めて知りました。
極論すれば ブードゥー教の術師と科学的検証が不十分な代替医療については差はほとんどないとのいうのが彼の結論でしょうか？
読書：サイモン シン著書
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